本論文はロッテルダムクライテリアによってPCOSと診断された4つのRCT論文にわたる430名の参加者による結果を比較検討したものです。この論文は臨床妊娠率、生産率、妊娠継続率、OHSSの頻度などを調べました。
Effectiveness of acupuncture in women with polycystic ovarian syndrome undergoing in vitro fertilisation or intracytoplasmic sperm injection: a systematic review and meta-analysis
http://dx.doi.org/10.1136/acupmed-2016-011163
結果:
鍼灸を受けた群の臨床妊娠率は優位に上昇した (RR 1.33, 95% CI 1.03 to 1.71)
妊娠継続率も優位に上昇した(RR 2.03, 95% CI 1.08 to 3.81)。OHSSのリスクは低下した (RR 0.63, 95% CI 0.42 to 0.94)。但し、生産率については優位差は認められなかった (RR 1.61, 95% CI 0.73 to 3.58)。
結論:
鍼灸はIVFもしくはICSIを試みようとしているPCOS患者の臨床妊娠率、妊娠継続率の上昇に寄与する可能性がある。また、OHSSになる可能性を低下させる可能性があることが示唆された。
コメント