春の気配が感じられるようになってきましたが、皆様ご体調はいかがでしょうか。
これから三寒四温を繰り返して、ちょっとづつ春になっていきます。
気温の変化が激しいので、どうぞご自愛くださいませ。
今日は、 先日のつづき、習慣流産 についてのお話です。

習慣流産とは?
習慣流産の定義や、その原因として考えるものについては、前回のブログをご参照下さいませ。
習慣流産について(1)
今日は、感染症が原因と考えられるものについてお話させて頂きます。
どんな感染症が原因になるの?
クラミジアや梅毒、細菌感染が可能性として挙げられます。
クラミジア
性感染症として有名であり、不妊の原因としても有名です。
クラミジア・トラコマチスに感染することでおこります。
炎症により、プロスタグランジンが産生され、陣痛発来を誘発するため早産や流産を招きやすいとされています。
梅毒
性感染症として有名ですが、日本においてはペニシリンの普及以降減少しています。
トレポネーマ・パリダムに感染することでおこります。
流産だけでなく、母子感染もあるので、妊娠初期の梅毒検査は母子保健法で義務付けられています。
その他細菌感染
妊娠中は免疫が寛容になっているため、細菌感染を起こしやすい時期でもあります。
細菌感染の場合は不正性器出血、帯下異常、外陰部掻痒感といった症状があり、気づきやすいものが多いです。
異変に気づいた時は、早めに治療を受けましょう。
どうしたら良い?
クラミジアや梅毒は、妊娠前にチェックして、リスクは事前に減らしておきましょう。
そして、その他の細菌感染に関しては、「おかしいな?」と思ったら、放置せずに、お医者様にご相談なさって下さい。
次回は、子宮筋腫、子宮の形の異常などによる習慣流産についてお話させていただきます。
鍼灸師 平井香菜
参考;Wikipedia、病気がみえる(9)
コメント