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原因不明の不妊の原因は?

ホルモンの数値、内膜の厚さ、胚のグレード、精液所見、どれも申し分ないのに、着床しないことはよくあることです。このような時、患者さんへの説明として「卵子の質が悪かったのではないでしょうか?」と説明を受ける患者さんは多いです。

世界初の試験管ベビーが生まれてそろそろ40年が経とうとしています。ルイーズプランさんは母のレズリーさんに卵管に異常があったため自然妊娠が叶わず、体外受精によって誕生したのでした。体外受精はもともと、卵管が詰まっていて、精子と卵子が出会えない人のための技術として開発されたのでした。そして、次に開発された顕微授精は精子の数や質に問題があって妊娠できない人へ希望を与えました。

日本では、現在24人に1人がARTによって生まれてますが、開発当初の本来の目的で生殖補助技術(ART)を活用している人は非常に少ないというのが私の印象です。そのため、原因不明不妊の患者さんが大多数を占めるようになりました。所見にまったく異常がない場合、医師もなぜ、治療がうまくいかなかったのか、明確な理由を説明することができないことが少なくありません。

今日は、その原因不明の不妊について、触れたいと思います。

原因不明の不妊の原因

1)潜在的子宮内膜症
子宮内膜症は慢性の骨盤内炎症と考えられています。内膜症があるかどうか、正確にわからないままARTが行わていることがこの原因不明不妊の原因です。子宮内膜症があると約半数以上のケースで子宮内膜症の病変部が見つかります。血豆やひきつれ、瘢痕などは無数みられます。レーザーや電気メスできれいに取り除き、生理食塩水で良く洗ってキレイにすることで、その後約2/3以上の女性が妊娠することが知られています。これが潜在的子宮内膜症です。なぜ、正確にわからないままARTが行われているかというと、腹腔鏡ができる医療施設が限られており、検査や手術までに数か月待たされるといったケースが少なくないからです。

子宮内膜症があっても、妊娠できる人と、できない人がいるのはなぜかはたくさん研究がおこなわれていますが、それらの原因は医学的にいまだ”不明”とされています。

何度移植してもうまくいかない場合は腹腔鏡検査を検討することをお勧めします。

2)卵子の老化よる不妊
卵子の老化は誰にも止めることはできません。この世に存在する多くの生き物は高齢化するとともに子孫を残す能力が低下します。35歳の妊娠力は20代の半分以下とまで言われてます。染色体異常や流産は年齢とともに増加します。

卵子の老化とは卵子の細胞質が古くなり、分裂がうまくできなくなっていく問題です。分裂がうまくいかないため、染色体の本数に違いが起き、染色体異常、流産、不妊が起きる確率が増加します。

3)本当の原因不明不妊
原因不明不妊といわれる集団から”潜在的子宮内膜症”と”卵子の老化による不妊”を除いた集団が現代医療では診断できない”本当の原因不明不妊”の集団ということになります。

1)については腹腔鏡検査を。
2)については生活習慣の改善がもっとも有効です。下記ブログを参考にしてください。35歳を過ぎると、妊娠する機能が低下するよう、私達は遺伝子によってプログラミングされています。しかし、このスイッチはどの時点でONになるかはその人それぞれの生活環境などによって差があります。また、一度ONになってしまっても、OFFにできる可能性もあります。エビジェネティクスは遺伝子発現の研究分野ですが、更なる研究結果に期待したいです。
人の女性はなぜ40歳頃から急速に生殖能力が低下するのか? 40代の妊活で取り組んで欲しいこと。

3)については、鍼灸治療など、身心ともに、カラダ全体から個々の問題を検討するシステムをもった医学を検討してみることをお勧めします。西洋医学(科学)で説明しきれないことが、東洋医学で説明できることは少なくありません。

アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼

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