ENGLISH
  03-5469-0810    

不妊症とは…

今回は改めて不妊症の定義と妊娠に必要な条件、不妊の原因、基本的な検査をまとめてみました。皆様の参考になれば幸いです照れ

 

「不妊症」とは、何らかの治療をしないとそれ以降自然に妊娠する可能性がほとんどない状態のことを言います。生殖年齢の男女が、妊娠を望み一定期間性生活を行っているにもかかわらず妊娠の成立をみない場合「不妊症」と診断することができます。どれぐらいの期間妊娠しなかったら不妊症になるのか、日本産科婦人科学会では「その期間については1年から3年の諸説あり、2年という期間が一般的でしたが、1年に短縮」としています。(平成27年8月29日日本産科婦人科学会理事会決定)世界中の人々を対象とする世界保健機構(World Health Organization:WHO)では2009年から不妊症を「1年間の不妊期間をもつもの」と定義しています。さらに米国の生殖学会でも2013年に「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過した後は検査を開始することは認められる」と提唱しています。最近は日本でも1年以上妊娠しない場合「不妊症」と診断し、年齢が高い場合には早期の検査と治療を開始した方が良いという考えが一般化してきています。

一般社団法人 日本生殖医学会http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa02.html

 

 

妊娠成立に必要な条件とはニコニコ

不妊原因は、男女半々と考えられています。妊娠が成立するには、射精から授精までの条件と卵胞発育から授精までの条件、受精から着床までの条件など各段階で生理現象が正常に働くことが必要です。

射精から受精までの条件

・男性側の精巣機能に問題なく精子数が十分ある。

・その精子が女性の体内で頸管粘液を通過し、子宮腔、卵管を障害なく通過して卵管膨大部まで通過できるか。

卵胞発育から授精までの条件

・卵巣機能が正常で、卵胞が発育する十分なホルモンが産生されているか。

・卵巣から順調に排卵し、卵管采でキャッチされ受精の場所まで運ばれるか。

受精から着床までの条件

・精子と卵子が融合し受精したか。

・受精後の発育が正常で、受精卵が子宮内膜まで到達できたか。

・子宮内膜が十分に発達したか。

 

 

不妊原因を検討する場合は男女双方の条件を考慮する必要があります。

一般的な着眼点を1~8、必要条件をa~iにまとめましたウインク

1、夫婦生活がうまくできているか

2、精子、精液に問題はないか

3、子宮頸管に問題はないか

4、卵子は発育しているか、排卵に問題はないか

5、卵管に問題はないか

6、子宮内膜は十分に発達しているか

7、着床に問題はないか

8、原因不明不妊ではないか

 

a、受精に必要な数を含んだ良好精子が射精される

b、排卵日直前の頸管粘液に精子が進入し通過できる

c、精子が子宮腔を遡上できる

d、卵胞が成熟して排卵すること、排卵後黄体を形成できる

e、卵管采による卵子の取り込みができる

f、受精が成立し、受精卵(胚)が正常に発育しながら子宮腔に向かって運搬される

g、胚が胚盤胞まで発育し、孵化する

h、子宮内膜が分泌期の形成に至っている

i、着床できる

 

 

男女それぞれの不妊原因びっくり

男性側

1、精子が作られていない

2、精子、精液が通過する経路が障害されている

3、性交がうまくできない

4、健常なホルモン値が維持されていない

5、副生殖器が正常でない

女性側

1、ホルモンのバランスが正常でない

2、子宮・卵管などの質的機能に原因がある

 

男女それぞれの所見びっくり

男性側

造精機能障害

・無精子症 ・乏精子症 ・精子無力症 ・奇形精子症 ・精索静脈瘤 ・停留精巣

精路閉鎖

性交障害

・勃起障害 ・射精障害

ホルモン障害

・低ゴナドトロピン性性腺機能不全 ・高プロラクチン血症 ・男性ホルモン(テストステロン)分泌低下

染色体異常

・クラインフィルター症候群

副性殖器の炎症

・副精巣炎 ・膿精子症 ・前立腺炎

精液過少症

 

女性側

視床下部‐下垂体‐卵巣系の障害

・無排卵性月経または無月経 ・希発月経 ・黄体機能不全 ・卵巣嚢腫 ・多嚢胞性卵巣症候群 ・高プロラクチン血症

甲状腺、副腎疾患

卵管因子

・卵管狭窄 ・卵管周囲癒着 ・閉塞 ・留水腫

子宮体部

・子宮筋腫 ・子宮腺筋症 ・内膜ポリープ ・先天奇形 ・双角子宮 ・凹底子宮 ・子宮腔内癒着 ・アッシャーマン症候群

子宮内膜増殖症

子宮頸管因子

・粘液分泌不全 ・慢性頸管炎

骨盤内炎症、癒着

・クラミジア感染症

子宮内膜症

 

両方の原因

免疫性不妊

性の不一致

・性交障害 ・性交不能 ・性交回数減少など

 

基本的な不妊検査口笛

a、基礎体温の測定

b、精液検査(精子の数、運動率、形態など)

c、頸管粘液検査(排卵日ごろおこなう)

d、フ―ナーテスト(性交後検査:推定排卵日の12時間前もしくは推定排卵日の早朝に性交し、頸管粘液中の精子状態を調べる)

e、子宮卵管造影検査:子宮の形態と卵管の通過性を調べる、X線検査

f、経腟超音波検査:卵胞の発育、子宮や卵巣の状態などをモニターする

 

 

不妊と診断されたら、一般不妊治療を行うため、基本的な検査に従って原因検索から始まります。一般不妊治療は従来から行われている不妊治療で人工授精までを対象としています。今日、晩婚化が進み妊娠の高齢化により、積極的に人工授精にすすんだり、体外受精にステップアップしていく傾向にあります。不妊治療を病院任せにしないで、ご自身の体を守るためにも妊娠に必要な条件や原因因子・検査法を知っておくことをお勧めします照れ

参考文献:生殖補助医療技術学テキスト

 

鍼灸師 安田直子

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ENGLISH
  03-5469-0810