不妊の原因の約半数は男性に原因があるとされています。若い男性にももちろんそれは起こり得ます。
今回紹介しますのは、28歳の若い男性です
普段から体調不良を感じることはほとんどなく、プライベートも仕事も充実、食欲も十分、睡眠時間もしっかりとれている肩こりや頭痛もなく、性交渉も問題ありません
そんな元気な男性も、不妊治療を専門としているクリニックに行って精液検査を行ってみたところ、想像していたよりも数値は悪かったのでした
《1回目》
精液量: 2.5ml
精子濃度:990万/ml
運動率:48%
高速直線運動率:48%
《2回目》
精液量: 1.7ml
精子濃度:750万/ml
運動率:32%
高速直線運動率:29.3%
※赤字はWHO基準よりも低い数値です。
先を考えれば、早いうちにわかったのは良いことですが、こんな数値が自分から出るのものなのかと、驚きでしばらく呆然と検査結果の用紙を見つめていました
自分は関係ない、などと思っていたわけではありません。頭ではわかっていても、実感として湧いていなかったのです
宝くじなんて当たるわけないだろう
交通事故になんて合わないだろう
そんな気持ちでした…
ですが実際ははっきりと数値が悪く、精索静脈瘤もありました
精索静脈瘤は自然治癒することはなく、現状維持か、悪化するかのどちらかです。改善するには手術が必要となります。自覚症状もまったくない状況で、一体いつできたのだろう
また、自分は今わかりましたが、こういった状態になっている可能性も知らず、30代40代になっていたら、どうなっていたことだろう。もしかしたら男性は、なんの徴候もなく不妊への道を進んでいることもあるかもしれません
実はこれ、私の話です。自分で数値のことなどをわかっているだけに衝撃的でした
男性諸君是非とも検査へいきましょう
明日なにが起こるかわかりません。今日、将来の子宝へ向けて動き出せることがあるかもしれません。自分の状態を知っておくこと、すごくすごく大切なことなのです
お子さんを望む皆様が少しでも早く授かりますように
珍しく治療者ではなく、一患者目線からのお話でした
鍼灸師 西村 亮二
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