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着床障害と不育症の違いについて

再来月の5月に不妊鍼灸入門セミナーを行いますが、その中でお話させていただく内容の一部、不育症と着床障害の違いについてお伝えします。

不妊鍼灸を受ける大半の方はアラフォー、もしくはオーバーフォーティーです。

度重なる体外受精の結果、やっと妊娠6週過ぎまで順調に育ったのに、流産してしまった。
流産してしまった原因は卵の質が良くなかったから、、、、と来院される患者様がいたとします。

さて、私たち鍼灸師はこの状況をどう解釈すればよいでしょうか?

流産した赤ちゃんの染色体検査をしていれば、その原因ははっきりわかります。(検査をされたかとうか、患者さんに聞いてみましょう)

統計的に染色体異常の確率は約7割。残りの約3割は染色体正常な子、つまり、約3割は子宮環境に問題があり、着床障害であるといえます。

着床障害とは受精卵に問題がある場合や子宮環境が整っていないことが原因で3回以上良好胚を移植をしても妊娠しない、もしくは着床が続かず化学流産に終わることをいいます。言い換えれば、妊娠反応が出る前、あるいは胎のうが見える前に流れてしまうことをいいます。

私たち鍼灸師は流産の原因が子宮環境であれば、子宮環境を改善する治療を意識して行う必要があります。

一方、不育症とは妊娠してもおなかの赤ちゃんが育たずに2回以上連続して流産・死産した状態です。初めての妊娠で流産する確率は10~15%、その半分以上は胎児の染色体異常によるものとされています。

不育症の主な原因として

1)染色体異常
夫婦の染色体異常が一定の確率で引継

2)子宮形態異常
着床や胎児の成長に影響

3)内分泌異常
黄体機能、プロラクチン、甲状腺ホルモンなど

4)凝固因子異常
血液が固まって胎盤に血栓ができやすくなる

5)抗リン脂質抗体
自己免疫の異常で血栓がつくられやすくなる

6)拒絶免疫異常
胎児の夫由来部分に過剰に反応してしまう

7)ストレス
ストレスは妊娠に様々な悪影響を及ぼすことが知られています。
例えば、強い緊張により血管が収縮して血流を悪くしたり、またホルモン分泌や拒絶免疫系にも影響を及ぼします。

不妊症を扱う鍼灸師は、鍼灸の適応、不適応を理解し、また、不妊の原因を探り、的確な治療を行わなければなりません。

アラフォーの妊活は時間との勝負でもあります。適切はアドバイスと治療により、敏速に妊娠へ導いて差し上げられるようにしなければなりません。

アキュラ鍼灸院
院長 徐 大兼

参考文献
不育症・着床障害専門 青木産婦人科クリニック ウェブサイト—–

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