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高プロラクチン血症とは?

プロラクチンとは…

通常妊娠中から出産後に分泌されるホルモンで母乳を作れるように乳腺を発達させるホルモンです。また、排卵を抑制する働きもあります。そのため授乳中は妊娠しにくくなるのです。
そのプロラクチンが妊娠や出産していない状態でたくさん分泌(血液検査でプロラクチンの数値が30ng/ml以上)されていることを「高プロラクチン血症」と言います。高プロラクチン血症は排卵障害の原因となるので、妊娠を希望する場合は治療する必要がでてきます。
※日中はプロラクチンの数値が正常ですが夜間になると数値が高くなるものを「潜在性高プロラクチン血症」と言います。

プロラクチンがたくさん分泌されると…

① たくさん分泌されることにより乳腺が発達し乳汁の漏出が起きていきます。(高プロラクチン血症の場合は乳汁の分泌を認めないものがほとんどです)

② 血中のプロラクチン濃度が上昇すると、視床下部から出ているプロラクチンの分泌を抑制するドパミンの産生が促進していきます。

③ ドパミンはプロラクチンを抑制するだけでなく、GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌も抑制していきます。

④ GnRHが抑制されるとFSH・LHの分泌が低下していきます。FSHの分泌が低下することによって卵胞は育ちにくくなり、LHの分泌が低下すると排卵が起こりにくくなります。

①~④のようなことが体内で起こり、乳汁漏出や無排卵、無月経や黄体機能不全といった症状がでて不妊の原因になります。

高プロラクチン血症になる原因は…

1. 「プロラクチン産生下垂体腺腫(プロラクチノーマ)」→脳の下垂体と言われる場所にプロラクチンをたくさん分泌する腫瘍ができている状態です。

2. 「視床下部障害」→脳にある視床下部と言われる場所の機能に異常があるとホルモンのコントロールが出来なくなりプロラクチンがたくさん分泌されます。

3. 「薬剤性」→普段飲んでいる薬が原因で知らない間にプロラクチンが多くなっている状態です。原因になる薬として・抗精神病薬(セレネース、トフラニール、ウインタミン)・胃腸薬(ガスタ―、タガメット、プリンペラン)・降圧薬(アルドメット、アポプロン)などがあります。

4. 「甲状腺機能低下症」→甲状腺の機能が低下して、甲状腺ホルモンが少なくなると脳が甲状腺にもっとホルモンを出してくださいと命令します。この命令をするホルモンが甲状腺以外にプロラクチンの分泌にも作用してしまいプロラクチンがたくさん分泌されてしまいます。

治療方法は…

治療法方法は腫瘍が原因の場合を除いて、薬物治療がメインになっていきます。
ドパミン作動薬といって、一般的にはカベルコリン(カバサール)、テルグリド(テルロン)、ブロモクリプチン(パーロデル)が処方されます。ドパミン作動薬の副作用として、吐き気、頭痛、めまいなどが起こる場合もあります。どちらの薬も基本的には妊娠が判明するまで服用を続けますが、プロラクチンは妊娠に必要なホルモンでもあるので、下がり過ぎないよう観察が必要です。
※甲状腺機能低下症の場合は、甲状腺ホルモンを補充することによって改善していきます。

薬剤性が原因であれば、当該薬剤の投与を中止するか種類を変更することがあります。但し、場合によっては薬剤の中止が困難なこともありますので、その場合はカウフマン療法やホルモン補充療法を行います。

最後に…

女性だけでなく、男性の場合もプロラクチンが高くなると性欲低下や勃起障害、性機能の低下などの症状がでる場合が多いので注意が必要です。

また、甲状腺ホルモンとプロラクチンの関係をより詳しく知りたい方は下記をお勧めします。
http://ameblo.jp/acuraclinic/entry-11865409972.html

鍼灸師 三品 大樹

参考文献
 病気が見えるvol.9婦人科・乳腺外科
 両角レディースクリニック
 

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