ARTにおけるDiminished Ovarian Reserve原始卵胞減少と成熟卵について

妊活応援ブログ

低AMHにおいては、いかに(できれば多くの)成熟卵(M2)を採卵するかが大切になってくるかとおもます。

低AMHの患者さんには画一的な刺激法よりその人一人ひとりの今までの治療歴や種々検査を考慮にいれたうえでのテーラーメイドの刺激法を提案してくれるクリニックを選ぶことが私は大切であると考えています。

当院に通院されている患者様の多くは40歳以上。トラディショナルなIVFストラテジー(強刺激でできるだけ多く採卵)は年齢が40歳以上で低AMHもしくは生理3日目で卵胞の数が少ない人では効果を発揮しないことが多いようです。その様な状況の患者の方への工夫としてアンタゴニスト、自然周期、ロング法など様々な刺激方法があるかと思いますが、HMGの多用はカラダに負担をかけ、また、受精に至らなかったケースやその先の移植のことを考えると、あまり有効ではないのではと思っております。

強刺激のカラダへ与える影響は、私たちカラダを良く触り、脈を診る鍼灸師にとっては歴然です。

刺激法と低AMHの関係を車とエンジンで表してみると、HMGなど卵巣刺激はアクセル。低AMHの人のエンジンの限界を最高速度60キロとしてみます。そのような人に執拗にアクセルを踏み込んでもそれ以上スピードはでません。最適な方法とは、60キロを維持できる程度に調整して刺激をしてあげることと、できるだけ、ブレーキ(排卵抑制)をかけないようにすることです。COH(調整卵巣刺激)では、このアクセルとブレーキの匙加減がとても重要になります。

よって、成熟卵(M2)を多く採卵するためには正しい最適な排卵誘発を行う事が必須だと思っています。

私共の鍼灸でも、この匙加減はとても大切にしています。もともと東洋医学は患者様のおカラダの状態を把握し、その時々の状況や状態に合わせて治療を行うといった性質の治療法です。その時々で最適な治療を行うことが当然大切になります。

タイミング、AIH、アンタゴニスト、自然周期、ロング法、ショート法など様々な治療法・刺激方法がありますが、鍼灸も患者様の様々な治療ステージに合わせて治療の微調整を行っていきます。

クリニックで受けている治療データなど、ありましたら是非私共とシェアしていただくことで、より的確な治療を施せます。

余談ですが、最近体外受精を行うクリニックは増えていますが、すべてが患者様の状況に合わせた治療を行う訳ではありません。淡々とトラディショナルな強刺激法を行う、もしくは毎回同じ治療を繰り返すだけのクリニックも多数存在します。最近では不妊治療について事細かく説明している一般向けの書籍が多数存在します。患者さんご自身が治療法についての知識を身につけることも大切かと思います。

現在受けている治療に疑問があれば、私共と提携している信頼できるクリニックを紹介さていただきます。

アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼

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