冷えと栄養のバランス

妊活応援ブログ

冷え性改善の第一歩は食生活の改善からです。食べ物は、体内にとり込まれると、その約10%が、すぐに体温を上げる熱エネルギーに変わり、さらに、内臓を働かせるエネルギーになったり、体に必要な物質に変わり、私たちの体を健康な状態に維持する働きをしていると言われています。現代人に増え続ける冷え性の原因のひとつが、不適切な食生活です。なかでも、体を冷やす食べ物を長期にわたってとり続けたことが、大きな原因になっていると考えられています。栄養のバランスがとれていない偏った食生活も冷え性の大きな原因となりますし、特に、インスタント食品やレトルト食品などを日常的に多用する現代日本人の食生活は、冷え性を誘発します。

とはいっても、毎回の食事にそれほど神経質になる必要はありません。むしろ、よくないのは、「○○は体にいい」あるいは「××は体に悪い」という情報をうのみにして、長期にわたって偏った栄養素や食材、食品をとり続けたり、まったくとらないという人のケースです。例えば、「食物繊維は体にいい」といっても、多すぎると消化の大きな負担になるうえ、鉄分やカルシウムの吸収を妨げますし、「脂肪をとると太る」などの理由で徹底して脂肪分をとらない人がいますが、一定量の脂肪分は、体温を保ったり、月経を正常に発現させるホルモンバランスの維持などにも必要です。

また、栄養素は単独ではなく、他のいろんな栄養素と結びつくことで、有効に働きます。例えば、カルシウムとマグネシウムの比率は、2対1くらいが

よく、カルシウム量に対してマグネシウム量があまりに少ないと、虚血性心疾患などを誘発します。他にも、果物に豊富に含まれるカリウムは、塩分の排泄を促進してくれます。このように、栄養素の体内への吸収、排泄についても、大切なのは、食べ物の組み合わせとバランスです。

バランスのとれた食事を心がけていれば、必要な栄養素を過不足なく摂取し、しかも過剰にとり入れたものは、自然に排泄されるようになっているのです。こだわりたいのは、食べ物の種類よりも、むしろその食品がどういう作り方でできたものなのかです。体の事を考えると、できるだけ有機栽培に近いもの、合成でなく天然のもの、防腐剤、着色料などの添加物の少ないものを選びたいものですね。冷え性の改善に適切な食事とは、できるだけ多種類の食品を、多様な形で適量とる食事であると考えられます。

また、食べ物には陽性の性質と陰性の性質があり、陰性の性質のある物は身体を冷やす効果があります。食事の中に、体を温める効果のある陽性の食べ物、飲み物を取り入れ、陰性の性質の物を少しでも減らすことが、妊娠しやすい身体づくりに大事なことです。

当院の院長著者の「カラダを温めれば不妊は治る!」にも詳しく書いてありますので、ぜひご覧下さい。

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