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ねつのはな

小さい頃から、疲れると唇にできものができました。
家族からは「ありゃあ、『ねつのはな』ができよったねえ」と言われていました。

それが、口唇ヘルペスという感染症の一種だと知ったのは、鍼灸学校に入って授業を受けた時でした。
つい最近もやらかしてしまった口唇ヘルペスについて、お話ししたいと思います。

口唇ヘルペスの多くは、単純ヘルペスウイルス1型というウイルスの感染によって起こります。

一度感染すると神経細胞などに潜伏し、一生共存しなければなりません。潜伏している間は増殖しないので、免疫細胞も気づかないのです。
そして、免疫力が落ちた時に再発(回帰感染)します。

個人的には、「冠婚葬祭などで忙しい時にやってきて、我が家で暴れる遠い親戚の困ったちゃん」のような存在かと思っています。

免疫の低下は、ストレスや過労、日光の刺激などで起こりやすくなります。
ネットではコーヒーなどのカフェインやチョコレート、ナッツが誘発するのではないかという、「そんな人生はイヤだ」と思ってしまうような説もあるようです。
別に私たちヘルペス持ち(20代までで約半数が感染)の食生活は、抗ヘルペスだけ構成されているわけではないので、過剰に摂取している場合を除き、そこまで神経質にならなくても良いのではと思います。

病院に行くと、アシクロビルという抗ウイルス薬を処方されることが多いです。即効性がありますが、アシクロビルはウイルスの増殖を止めるだけで、神経節細胞に潜んだウイルスに効果はありません。そのため、免疫力が落ちればまたやってきます。

東洋医学はというと、これ、といった漢方などはあげられていません。というのも、西洋医学は「親戚の困ったちゃんを我が家からつまみ出してくれる」であるのに対し、東洋医学は「困ったちゃんが居づらいように、我が家の崩れたバランスを整える」ことを主体としているためです。

ヘルペスは「湿熱」と判断されることが多いのですが、出てくる原因は人それぞれ違います。漢方の先生に「証」を立ててもらい、適切な漢方を処方してもらいます。「我が家のバランスを整える」わけですから、西洋医学のように即効性には欠けます。

西洋医学と東洋医学、どちらがよいとは言えません。ご自身に一番合った治療方法で治しましょう。
私の場合は、処方された漢方を飲みながらマスクで過ごしました。最近の自身の不摂生を海より深く反省しつつ。今回はこの反省をすこしでも長く活かそうと思います。

鍼灸師 橋本佳奈—–

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