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妊娠中も”冷え”がさまざまな不調を招く

妊娠すると基礎体温は高温相に入り、冷え症も改善する人が多いと言われています。

微熱の風邪のようなだるさが続き、手足も温かくなります。これは妊娠黄体から分泌される黄体ホルモンの作用によるものです。

しかし妊婦さんの高温期(36.7~37.2度)が持続するのは13週くらいまで。大体13~14週頃には下降をし、妊娠6~7ヶ月頃には低温相(36~~36.5度)に戻り、分娩時まで続きます。

妊娠は冷えの改善にはなりません。そして、妊娠前から冷え性に悩まされていた方も、そうでない方も妊娠中の冷えには注意したほうがよいのです。

妊娠中の冷えは赤ちゃんにも影響を及ばします。お母さんの身体が冷えると、子宮の筋肉が収縮しやすくなり、お腹が張りやすくなります。この状態では、胎盤の血流が悪くなって、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなってしまいます。

妊娠中に以下のような生活をしていませんか?

・冷たい飲み物、食べ物、生野菜を沢山とっている。

・いつも寒い場所にいる。・安定期に入ってから、あまり運動をしていない。

・ミニスカート、ショートパンツ、脚を出す服装が多い。

・生活が不規則で昼夜逆転したり、睡眠不足になりがち。

一つでも心当たりがあれば改善が必要です。
冷えが招く妊娠中のトラブルには様々なものがあります。

・つわりがひどくなる

つわりの原因は不明ですが、自律神経とのかかわりが指摘されています。冷えがあって自律神経のバランスも乱れると、つわりがひどくなります。

・むくみやすくなる

冷えによる血液循環が悪くなると、体内の水分が下半身にたまります。

・便秘になる

妊娠中は内臓の働きが低下するのでお腹が冷えると腸が冷え胃腸の働きを低下させ、便秘・腹痛・下痢をおこします。

・お腹が張りやすくなる

身体が冷えると子宮の筋肉が収縮し固くなります。このようなお腹の張りが続くことで切迫早産へつながる可能性もあります。

・腰痛、肩こりが悪化します

血液循環が悪化し血中の酸素や栄養素を筋肉に運べなくなり、肩こり・腰痛の悪化が起こります。肩こりの悪化は出産後、母乳の出を悪くする可能性も出てきます。

・赤ちゃんに栄養が届きにくくなる

胎盤の血流が悪くなり、赤ちゃんに酸素や栄養素が十分に届かなくなります。

生まれてくる赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、気温の影響を大きく受けます。でも「暑い」も「寒い」も言えないので赤ちゃんにとって快適な環境をお母さんがつくってあげることが必要です。オムツ替えや着替えの時に赤ちゃんが肌があらわになっても寒くないのは室温26~28度くらいです。湿度は50~60%。今まであまり室温を気にしていなかった方も予行練習として気をつけてみましょう。

冷たいものを飲む時は一気には飲まずに、一口ずつ少量をゆっくり飲みましょう。そして身体を温めてくれる作用があるごぼうや大根、しょうが・にんにくなど根菜類が入った温かいスープはおすすめです。便秘予防にも食物繊維を豊富に含んだ根菜類、キノコ類、海藻類と水分を一緒にとることが必要です。

お医者さんに相談して、安定期に入ったら1日20分は運動を。運動をすると熱の生産量が高まり冷えの解消につながります。運動の強度は脈拍数が1分間に140くらいが目安です。マタニティヨガ、ピラティス、スイミングなどのマタニティ用プログラムに挑戦するのもよいですし、ウオーキングは気軽に始められる運動です。体重管理、ストレス解消にも役立ちます。少なくとも運動前・中・後には水分を補給し、母子手帳と携帯電話、いざという時のためにちょっとしたおやつを持ち歩くのもいいと思います。妊娠性低血糖症を防ぎます。もちろん無理は禁物です。マタニティヨガ、ピラティス、スイミングではお医者さんの同意が必要な事が多いので、検診時に忘れずに確認しましょう。

また、妊娠中はマイナートラブルが続いたり、やりたいこともできずにストレスが溜まりやすくなっています。強いストレスが続くと血管が収縮してお腹の張りにつながります。ストレス解消のためのリラックス法を見つけましょう。

リラックスできる音楽を聞いたり、友人や家族と話したり、ショッピングやカラオケなどストレスの発散方法は人それぞれですので、自分だけの発散法を探してみましょう。嗜好品が好きな方は、カフェインレスコーヒーやノンアルコール飲料など様々な妊婦用商品もあります。市販されるカフェインレス、ノンアルコールは少量でもカフェイン・アルコールを含んでいるものも多いので表示をよく確認してください。また、「絶対とってはダメ!」と強く自分を縛り付けることでも大きなストレスとなります。少量なら平気か、どのくらいまでは安全なのかお医者さんに聞いてみるとよいです。

甘い物を好む方は、砂糖が入ったお菓子は身体を冷やす作用があるため少量にするか、さつまいも・かぼちゃ・あずきなどの自然の味覚に代用することをおすすめします。あずきも自分で煮ると砂糖の量を調節できます。

もちろん血行改善、ストレス解消、安産のために鍼灸の治療は大変効果的です。妊娠中の不快な症状、安定期の安産治療、逆子、産後の乳腺炎、母乳の出が悪い時や体調不良など妊娠前・中・後にかかわらず定期的に鍼灸治療を受けることをお勧めいたします。

これからの寒い季節を乗り切るために毛糸の靴下、ヒートテックの下着、腹巻きなどあったかグッズを準備して冷えを改善していきましょう。

メディカルコンシェルジュ 清水

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