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朝の力

 日本の大手商社が、深夜残業を禁止して、早朝手当てを増額する制度を導入し、朝食も無償で提供するというニュースを目にしました。午前5時~午前9時間までの時間外手当ての割増しを、従来の25%から50%に引き上げるというもので、対象は管理職を含めた国内の正社員全員です。今回の制度は半年ほどの時限的なもののようですが、期限を決めて検証し、うまくいっていれば正式に導入されるようです。
 この制度は、夜型の働き方を朝方に変更することで、健康管理や仕事の効率を向上して、家庭や子供を持つ社員に働きやすい環境をつくることが狙いのようです。


 朝から働き続けて、疲労状態でダラダラと仕事を続けるよりも、今日は帰って休んで、明日の朝「残業」をしようというとこになります。「残業」は「残って仕事をする」ではなく、「残りの仕事」を朝するという意味になります。この状態は、仕事を先延ばしにすることになるので、不安感もありますが、その分、待ったなしの集中力も高まるのです。事実、朝の時間に仕事の効率が向上するというのは、たくさんのビジネス書に書かれています。
 朝の起き立ての時間というのは、脳も完全にリフレッショしていて、パフォーマンスが高くなっています。19世紀の数学者ガウス(電磁力の単位にもなっている)は、彼のメモに必ず日付と時間を記入していたのですが、偉大な大発見は朝方起床後が多かったということです。まっさらな状態というのは、余計な既成概念にも捕らわれず、画期的な思考が働くのですね。また、ヨガなどのインドの哲学では、生命の最小単位のエネルギーである「プラーナ」が朝の時間に一番濃密になっていると伝えられています。ヨガ、太極拳などの身体操作の練習をするのが、朝の時間になっているのは、このようなことからも来ているようです。


 このように、朝の時間は人間の身体の面からも、自然環境の面からもとても有益な時間になっているのです。頭でわかっていても、朝型にするということは、とても難しいことです。今回の制度は朝方にインセンティブを与えることで、全員で朝型になることを推し進めてくれるものですので、良い結果がでて、広まってくれることを期待しています。
 一人で朝型よりも、みんなで朝型のほうが長続きしそうです。皆さんもご家庭で朝型制度を作ってみて、「三文の徳」を共有してみてはいかがでしょうか?


鍼灸師 小林

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