先日患者様に、「お風呂に入ると健康になれる」とよく日本ではいわれているけど、日本以外の国の人はほとんどお風呂に入らない、けど健康そうに見える。どういうことでしょう?
というご質問を受けました。
なーるほど。と思いました。ごもっともなご意見。他の国の人が健康そうかどうかは別として、確かにお風呂に入らない人が不健康か、と言えば、ま、そうでもないか、とも思います。
で、私はそのとき大好きな漫画「テルマエ・ロマエ」に想いを馳せながら、火山とお風呂文化を思い出し、日本は火山大国だから、その恩恵を素直に受けているのでは?という受け答えをし、患者様との会話からまた新しい発見(?)をさせていただきました。
そういえば、日本は決して資源豊富な国ではない。が、年中トロピカルな気候ではないので寒い冬は「死」を避けるために生活にあらゆる工夫が必要とされてきました。
「火山」あるところ温泉あり。自然の力で湧き出るお湯に人々は体を委ね、あらゆる鉱泉によるミネラルの効能でもって傷ついた体はもちろん心をも癒す。そして温かいお湯に浸かったとき厳しかった一日の苦労もどこかに飛んでいってしまうほど身体も心もユルユルになれるのです。
「このところあついからお風呂には入っていません。」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、お風呂に入ると確かに汗が噴き出したりしますけど、その後の爽快感、そして何より湯船につかった瞬間味わえる、冷房や座りっぱなしで凍り付いた身体、立ちっぱなし、歩き続けたせいなどで疲れきって硬くなった筋肉の繊維がふわっと緩んで広がる感触に私はすっかりヤラレておりまして、その後の眠りの深さの違いが、更に翌朝実感できこのスバラシイ小さな幸せを皆様にも味わっていただきたい、と「真夏もお風呂に入ろう!」を推進しています。お好きな香りのエッセンシャルオイルを一垂らしするもよし(私はヒバの木オイルを入れたりします)温泉効能ありな入浴剤やすべすべバスソルトを入れるもよし。
どうか、このブログを読んだ「夏はシャワーオンリー派」な方、一度試してみてください、「夏風呂」を!
長湯は必要ありません。「あ~、ゆるむ~!」的、身体も心も温まる喜びを経験していただきたい!
鍼灸師 大西 葉子
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