相手の大切なものはなんだろう

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院

昨日、たくさんの子供たちを引率してドラえもんの映画を観てきました。ここ数年、毎年見ているのですが、今年の映画は「もう一度みたい!」と思うほどすばらしい内容でした。去年と違い全く泣かせる部分はなかったけれど、映画が終わった後になんだか温かい気持ちになり、その後みんなに優しくしている自分がいました。去年との違いはなんだろうと考えると、最近学んだ「選択理論」という考え方にたどり着きました。

「選択理論」というと難しく感じますが、要はコミュニケーションスキルのひとつです。どうやったら気持ちよく他人と一緒に生きていけるかをフォーカスしているのですが、その考え方のひとつに「相手の上質世界(大切にしているもの)を関心をよせ、否定しない」というものがあります。

映画ではドラえもんが首にかけている鈴が盗まれ、それを取り戻そうとします。周りのみんなは、「そんな古い鈴の事は忘れて新しい鈴を買えば?」と言いますが、ドラえもん頑としてはゆずりません。その理由も恥ずかしそうにして言わないのです。

そこでのび太たちは、ドラえもんの気持ちを尊重して鈴探しの旅にでかけます。文句も言わずに。理由も聞かずに。一生懸命探します。相手の大切にしているものが鈴で、それを一緒に大切に感じ、見つけるお手伝いをする。たしかに子供の頃に仲間を助けるために理由も聞かずに懸命になったことがあったなと懐かしくなりました。いつから理由にこだわり、自分の価値観に合わないものに反発を感じ、納得いかなければそれを徒労と感じるようになったんだろう・・・。反省させられました。

のび太たちみたいに一緒に探すのは難しくても、「ドラえもんは鈴を大切にしているんだな」と理解し否定しない事は大人になってもできるなと思っています。もし自分が大切にしているものについて他の人が関心をもって聞いてくれたら・・・。私は確実にその人を好きになってしまいます。それが男の人であろうと女の人であろうとです。

最終的にのび太は鈴を見つけるのですが、見つけた瞬間、その鈴にはドラえもんと自分の大切な思い出が詰まっていて、ドラえもんが大切にしていたのは鈴ではなく自分との思いでなんだと気づきます。

お付き合いして長く一緒にいると、結婚してしばらくすると、だんだんすれ違いを感じ、相手といるのが負担に感じることがあります。そんなとき、「この人は何を大切にしているのかな」と関心を持って相手の話に耳を傾けてみるとよいかもしれません。それまで「なんでそんなことにこだわってんのよ!」と思っていたことの裏側に、実は大切なメッセージが隠されているかもしれません。

ドラえもんの鈴のように。

鍼灸師 草薙 久美子

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