いつか世界睡眠学会が発表した睡眠についてのデータを見たことがあります。
人間の平均睡眠時間はここ20年で急激に減少しており、就寝につく時間我もどんどん遅くなっているそうです。
睡眠の一日当たりの平均時間を見ると最高がフランス人の8.2時間。
最下位は韓国の5.8時間。日本は韓国のすぐ上で6.1時間。
日本人の睡眠時間は他の国と比べて極端に少ないのです。
また就寝時間も12時を過ぎて寝る人の割合が欧米諸国と比べると非常に多くなっています。
最近「夜ふかし」の脳科学、神山潤著の本を読みました。
大多数の人の生体時計の一日の周期は地球の周期24時間と同じではなく、長いことがわかっています。
人間のカラダは、朝の光によって地球の周期と生体時計の差分を調整しています。
夜更かしをするとどうなるかというと、地球の周期と同調する機会を失い、遅寝、遅起きの習慣がついてしまうそうです。
社会の24時間化が進み、残業が美徳とされる社会通念により、日本人はいまや世界で一番「夜更かし」な国民です。
夜更かしは寝不足状態を作りやすく、寝不足は老化促進、免疫機能低下、交感神経過緊張、成長ホルモンの分泌低下を誘発し、生活習慣病や肥満の原因を作り出しやすい状態をつくります。
私自身も経験したことがありますが、寝不足の時は体がだるく、集中力・思考力低下を招きます。
そこで、ここ数年私は夜11時には寝て、朝6時に起き、ウォーキングや読書を楽しんでいます。
”早起きは3文の得”と言うように、早起きし、夜更かしを減らすことは妊娠しやすい体づくりにはとても重要なことであることが当院へ通院し、妊娠された方のライフスタイルをみて痛感します。
夜なかなか眠れない・眠くならないという方は、まずは朝早く起きることから始めてみてください。
早寝早起きの習慣をつけるには早く寝ることに集中するのではなく、早く起きる時間をまず調整すると、上手くいく人が多いようです。
春は新しい職場、環境の変化もあり、新しい門出の季節でもあります。夜更かしの生活をされている方はこの際早寝早起きにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?既に早寝早起きを励行しているかたは、ぜひ朝一番のウォーキングにチャレンジしてみてください。
五感を解放し、朝陽を全身で浴び、さわやかな朝をお迎えください!!
アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼
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