心を整える

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院

先日、長谷部 誠 選手の著書である「心を整える」という本をお借りしました。この本は私の生活に対する考え方を変えてくれました。また、忘れかけていたことを思い出させてくれました。長谷部選手はサッカー選手としても素晴らしい方です。そんなすごい人のまねは到底できないけれど、長谷部選手の考え方には私たちが取り入れられるヒントがたくさんあるのだと感じています。

目次

夜の30分

長谷部選手は、どんなに忙しくても夜、30分間は「心を整える時間」を作っているそうです。天井を見つめて徐々に体の力を抜いていきます。呼吸を整えながら、静かな時間と空間を味わいます。
私も早速始めました。急に30分という時間を作り出すのは大変ですのでストレッチに使っていた時間を「心を整える時間」にあてることにしました。最初の10分は苦痛でした。「あれもやりたい、これもやりたい」という邪念と闘う10分。それを超えると呼吸が深くなり何もかも大したことではないように思えてきます。ラスト10分は心が真っ白になり、あっという間に30分経過。立ち上がった時には、ざわついていた心が滑らかになっています。
辛いことや壁にぶち当たったとき、私は忙しい時間を過ごしてそのことを忘れようとしたり、理論的な本を読んで思考を整理しようとしていました。でも、それではさらに心がざわついてしまうことが多々ありました。人生○○年経って、初めて味わった「心を整える時間」は目からうろこでした。

心に垢をためない

私の好きな言葉に「心に垢をためない」というものがあります。長谷部選手の表現では「恨みは貯金しない」です。人間は嬉しいことや楽しいことより辛いことやイヤなことを記憶にとどめやすいようにできています。それは次に同じような危険な場面でも経験を生かしその危険を回避できるようにするための本能です。狩りや闘いなどに遭遇する場面が多かった昔ではその能力は必要なものでした。しかし、危険の少なくなった現代では、その記憶がトラウマとなってしまい日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。トラウマとまではいかないまでも「この人、前にこんなこと言った」「このレストランの店員、態度悪かった」など小さなイヤなことが心に溜まってしまうと日常がつまらなくなってしまいます。
せっかくの人生です。心にそんなものをためずに、軽やかに日々を過ごしてゆきたいものです。長谷部選手は嫌なことや納得のいかないことがあるとなるべく早く消化するように心がけているそうです。ボールを思い切りけり続けたり、ひとりで旅行にいったり、その手段は様々です。私も「あ、垢が溜まってきたな」と思うとスポーツをしたり(かなりハード)、ひとりの時間を大切にします。すると、それまでイヤな気持ちで凝り固まっていた心が柔軟になるのを感じます。心の垢の掃除です。

日本の情勢、世界の情勢が不安定な昨今です。時々息がつまりそうになることもあると思います。でもそんな世の中の空気に流されていたら、せっかくの貴方の大切な時間がもったいないです。自分がやりたいこと、自分の大切なことをしっかり見つめて前進するためにも「心を整える」術を身につけられたら、素敵だと思います。おばあちゃんやおじいちゃんになっても、きっと未来のひと時ひと時を迎えるのが楽しみになるのではないでしょうか。

鍼灸師 草薙 久美子

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