
「ファスティングが美容や健康に良い」
ここ数年よく聞きますよね。
英語でいうとかっこよく聞こえますが、平たく言えば「断食」。
こうなるとなんだか一気にハードルが高くなる感があります。
現代人は過食傾向で胃腸が疲れているから断食が良い…
空腹だとサーチュイン遺伝子(*1)にスイッチが入って若返る…
成長ホルモンが分泌される etc.etc…
きっとそうなんだろうな、とは思っても「そうそう!」と実感を伴って納得できる方、
あまり多くないのではないでしょうか?
ちょっとしたファスティング、と言っても
「プチ夜断食」=「夜の食習慣を変える」だけで
とても体が楽になる経験をしましたので、皆さんにシェアさせていただければと思います。
方法は簡単:
*夕飯をなるべく早めの時間帯、できれば6~7時ころまでには済ませる。
*その後は食べない。食べるなら果物を少量とか、眠れないほどおなかがすくなら
ホットミルクを少し。
*寝る前にヨガ、せめてストレッチを。
基本はこの程度です。

結果:1~2週間プチ夜断食をするだけで、「最近顔色がいいね!」「お肌きれいになった?」
と周りの方から指摘されるようになりました。
何より驚いたのは、それまでどうしようもなく体が重だるく辛かったのに、とても軽く楽に感じ
頭もすっきりしたことです。
夜断食と言っても実際には、夕食時間が前倒しになり、結果翌朝まで食べ物を
口にしない時間が14時間くらいになっただけです。
食事内容、仕事内容、残業時間、睡眠時間など他条件にはさほど変わりはありません。
(ちなみに当時は残業が多く、6時ころ食事をとってからまたデスクに戻るというスタイルをとりました)
夜遅くの食事は、休むべき時間に胃腸が休まらないだけでなく、睡眠の質も低下させ、
むくみ太り、高血圧をはじめとする生活習慣病、自律神経の失調にもつながります。
寝てもすっきりしない、なんとなくだるい、いつも疲れている…お心当たりのある方、
夜8時以降のお食事が習慣化していませんか?
生活習慣はまさに毎日の小さな積み重ね。
そのひずみの長年の蓄積による不調は、どれが原因とは自分では気づきにくいものです。
プチ夜断食で身体の中からすっきりと、
鍼灸で身体の外からめぐりを改善、気血水のバランスを整えて、
より快適に生きる健康な心身づくりをしてみませんか?
(*1)サーチュイン遺伝子: ヒトをはじめ酵母、線虫、魚などさまざまな生物が体内に保有する遺伝子。
別名「飢餓遺伝子」ともいわれ、飢餓状態(≒空腹状態)でスイッチが入り、アンチエイジング、美肌を
はじめ、認知症の予防、健康寿命を延ばすなどの効果があるといわれています。
https://www.ncvc.go.jp/pr/release/006811.html
鍼灸師
鈴木麻希子
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