先日(2021年9月13日月曜日)は東京八重洲カンファレンス会場にて日本不妊カウンセリング学会養成講座の収録を行いました。
不妊カウンセリング養成講座はこれから不妊カウンセラーを目指す方に受けていただく講座で、毎年2回東京で開催しています。
昨年からコロナの影響でオンライン開催となってますが、過去最高の参加者を記録してます。遠方の方は今まで一泊で参加しなければならなかったので移動しなくて参加できるのは大きいですね。
私も昨年からは地方で開催される学会・セミナーにて講演はするのですが、全てリモート参加です。上だけスーツを着て、下は短パンです(笑)。伝えることだけ伝えて、はい、終わり。実は、終わったあと、参加者との交流や飲み会をいつも楽しみにしていたので、残念です。
さて、今回の養成講座では社会学者の乙部由子先生をお呼びし、専門社会調査士といった立場から「不妊治療とキャリアの継続」について、お話いただきました。実は、乙部先生は2015年に勁草書房へ「不妊治療とキャリアの継続」と題した著書を上梓されております。
キャリア継続のために自分自身ができること、会社が福利厚生の一環として支援できること、国としてできること。
不妊治療を受ける患者の半数近くは不妊治療をするために退職を余儀なくされている現状があります。90%近くの方は両立が難しいと考えているといった調査結果があります。
誰でも不妊治療が仕事を犠牲にせずに受けられるための選択肢について考えるきっかけになれば幸いです。
来年4月の保険適応に向けて、社会はどう変わるのか、その結果人口はどうなるのか、色々なトピックに触れています。
当院では、育児のための時短勤務を男性社員もとれるようにと、新たな取り組みを開始しました。
ワークライフバランス、不妊治療などを継続しながらの仕事・治療のバランス、
リモートワークと出勤勤務のバランス、これから働く環境は大きく変わろうとしています。
私たちの仕事は患者様のお体に触れる必要があるので、さすがにリモート鍼灸はないと思いますが、固定概念にとらわれず、不妊治療を受けやすい・子育てをしやすい、そんな環境を自身のスタッフのために整えていきたいと考えています。
院長 徐 大兼
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