【論文解説】逆子に対するお灸やその他の鍼刺激に関するシステマチックレビュー

論文要約・学会発表

論文解説:
逆子に対するお灸やその他の鍼刺激に関するシステマチックレビュー

Moxibustion and other acupuncture point stimulation methods to treat breech presentation: a systematic review of clinical trials, Xun Li et al, Chin Med. 2009; 4: 4.

当院では逆子治療を頻繁に行っております。また、鍼灸院としては珍しく、超音波診断装置を使って、赤ちゃんの状態を観察してから治療に移ります。その際、約10%の症例では、逆子は治っています。極端な例でいうと、1時間前逆子と診断されても、当院へ到着した時点でもう既に治っているといった例があります。

論文の概要は下記の通りである。

主要アウトカム評価項目 逆子回転率
論文数 RCT論文10本 組入参加人数2090名、CCT論文7本 組入参加人数 1,409 名
結果:メタ分析では灸群の回転率が灸なし群と比較して優位に高かった。 (RR 1.35, 95% CI 1.20 to 1.51; 3 RCTs).

Meta-analysis270/387 (69.8)189/364 (51.9)1.35 [1.20, 1.51] < 0.00001

以上

その他、至陰へ鍼をしたり、レーザーを照射した症例もあるが、どれも有意に回転率が高かった。

コメント:
逆子鍼灸の最大のメリットとしては、逆子の状態が正常位となれば、帝王切開を回避できますので、母体への負担や様々なリスク軽減となります。

当院の逆子鍼灸について
当院の逆子鍼灸の特長としては、超音波診断装置を使って、赤ちゃんの体位を確認してから治療を開始することです。午前中逆子だと診断を受けても、来院時には治っていることも10%程度の頻度で起こります。32週ぐらいまでは逆子が治っても、また戻ってしまう可能性もあるため、そのような時は逆子防止のための治療を行います。

当院の逆子治療についてはこちらを参考にしてください。
https://www.acuraclinic.com/sakago/

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