いち鍼灸師として思うこと

不妊鍼灸治療の様子

年末に近づくにつれて患者様と
「1年って早いですね」という会話が増えるようになりました。

様々な状況の方がいらっしゃいますが、
皆さん目まぐるしい日々を過ごしているので「本当にあっという間ですね」と仰ります。

年末になり治療にあたらせていただく時に、この方の1年という時間はどのような時間だったのだろうかとよく考えます。

仕事や家事以外に、クリニックでの検査・治療、待ち時間、注射のための通院、採卵と移植、そして妊活のための運動や鍼灸治療。

不妊治療中の女性は、”妊娠するためなら”と様々な事を犠牲にしていますが、それでも治療がうまく進まなかったり、結果がでない時もあります。仕事は頑張れば結果に結びつく事も多いと思いますが、不妊治療は時間やお金をかけたから、努力をしたからといって希望通りに進むわけではありません。しかし、女性は妊娠する可能性が0ではないのなら、奇跡を信じて努力をしている方がほとんどです。

患者様の中には不妊治療をはじめてからパートナーとの関係が悪くなってしまったという方もいます。
互いの治療への熱心さの違い、考え方の違い、様々な原因がありますが、心の中でパートナーとの関係に対しモヤモヤしている方が多くいらっしゃいます。

しかし、「不妊」という理不尽な現実と向き合うためにはパートナーを頼りにするしかありません。

女性は”ただ話を聞いてもらいたい”、男性は話の内容に”結論”を出したいもの。男女の思考の違いは関係をギクシャクさせてしまう原因の一つですが、女性は男性に求めすぎないこと、男性は忙しい日々でも一言声を掛けて女性の話を聞く姿勢をもつこと。お互いのちょっとした心遣いでパートナーとの絆も深まるのではないかと思います。

当院は8〜9割の患者様が不妊治療です。ほとんどの方が「少しでも卵子の質が良くなれば」「着床率があがれば」と忙しい中で時間をつくって通院してくださいます。

しかし私は、鍼灸は「妊娠するための手段」だけとは思っていません。

“鍼灸で便秘が解消されてお腹の張り感がなくなった”
“肩こりや頭痛がなくなった”
“だるさがなくなりスッキリしている”

など、日常の小さな悩み(ストレス)がなくなった患者様のお顔をみると

鍼灸は健康を維持する上で本当に素晴らしい治療法だと私は思います。

卵子の質の改善や、着床率向上のための鍼灸治療はもちろんですが、
まずは体を酷使している皆さんを健康なからだに、そして気持ちが明るくなり希望を見いだせるように。
そのようにいつも思い、治療にあたっています。


2017年も残り約1ヶ月、
皆さまのご来院をお待ちしております。

鍼灸師
中村 早耶香

不妊鍼灸治療の様子

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