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不妊治療施設における統合医療の現状

大阪にあるHORACグランドフロント大阪クリニックで取り組んでいる統合医療の論文発表が日本抗加齢医学会でありましたので、シェアします。

【背景・目的】

 

統合医療とは、米国では国立補完統合衛生センターが「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている相補(補完)・代替療法とを統合した療法」と定義している。日本では近代西洋医学を前提として、これに相補(補完)・代替療法や伝統医学等を組み合わせて更にQOL(Quality of Life:生活の質)を向上させる医療と厚生労働省の『「統合医療」のあり方に関する検討会』では位置づけているが、定義や指針は明確でない段階である。 当院では、統合医療的立場からのアプローチとして不妊治療に応用することを目的として統合医療を患者に提供している。

 

 【方法】当院で行っている統合医療の取り組みについて、本研究ではその種類と実施件数分布を調査した。また2015年4月~2016年9月までに体外受精胚移植を実施した患者306症例481周期を対象とし、その中で統合医療を実施した207症例336周期と実施しなかった患者99症例145周期とで妊娠率の比較を行った。 

 

【結果】統合医療を実施した患者のうち妊娠に至った群(統合あり群)は症例あたり39.6%(82/207)周期あたり25.6%(86/336)、統合医療を実施しなかった患者のうち妊娠に至った群(統合なし群)は症例あたり38.4%(38/99)周期あたり27.6%(40/145)で妊娠率に有意差は認められなかった。40歳以上では、統合あり群は症例あたり24.4%(33/135)周期あたり17.7%(36/203)、統合なし群は症例あたり12.9%(4/31)周期あたり8.5%(4/47)となり、統合あり群で妊娠率が高い傾向にあった。 

 

【結論】統合医療の実施の時期や期間、実施間隔、複合実施の患者の経過を追うことなど、現段階では数値に反映されていない統合医療の効果をどう捉えていけるかが今後の課題である。

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