自己の卵を使って50歳で出産

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自己の卵を使って50歳で出産

本論文は自己卵を使用し、50歳で出産された方の症例報告です。
http://www.fertstert.org/article/S0015-0282(14)02352-8/fulltext

要約: 採卵時の年齢50歳、未経産の女性。結婚5年目。特記すべき既往は高血圧と糖尿病。糖尿と血圧については4年前より服薬開始、コントロールできている。規則正しい生理あり。1回目のIVFは不成功。2回目のIVF D3の数値は FSH 9.18 IU/L, LH 6.01 IU/L, antimüllerian hormone (AMH) 1.74ng/mL, antral follicle count(前胞状卵胞数) 5個. 精子所見正常。新鮮胚を3つ移植し、妊娠。妊娠時のプロトコールは下記の通り。

*ダウンレギュレーション アゴニスト(リュープリン)
*刺激リコンビナントFSH(ゴーナルF), hMG(Menopur) 14日間投与。

採卵前のE2は860 pg/mL. 内膜の厚さは 8.2 mm. 3つ採卵。 Day 3 にて grade I 2つと grade II 1つ。 採卵から3日目に3つすべてを新鮮胚移植をした結果、妊娠。妊娠高血圧腎症のため、35週にて緊急帝王切開にて2,300g の健康な男の子を出産。

解説: IVFにより自己卵による妊娠率は35歳で40.2%,、37歳で36%、40歳で22.7%、42歳で13%、44歳で4.4%、 47歳で3.4% 、48歳で1.7% です。また、流産率は42歳を超えると36.6%以上の確率で起こるとされています。

自己の卵を使って50歳で出産

上記は2014年の日本国内の体外受精による妊娠率、生産率、流産率等をまとめたものです。日本産婦人科学会が公表しているデータです。(体外受精に限っての事で自然妊娠は含みません)45歳を過ぎると妊娠率が下がり、流産率は上昇します。47歳では、約8割の方が流産されます。このようなことから、非常に注目を浴びる症例報告です。この患者さんは、実は卵子提供を何度も進められているのですが、どうしても自己卵での採卵を試して見たかったそうです。

通常であれば、難しい症例ですが、無事母子とも健康で出産を迎えられたことは、同年代の方への希望となるのではないでしょうか。

アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼

 

執筆者紹介

アキュラ鍼灸院院長 徐 大兼(じょう たいけん)
院長 徐 大兼

プロフィール

アキュラ鍼灸院院長 徐 大兼(じょう たいけん)

妊活は、時間との闘いでもあります。その大切な時間を一秒たりとも無駄にしたくないと私たちは考えています。妊娠する能力を高め、より早く結果を出すことをお手伝いすることが私たちのミッションです。

不妊鍼灸でお腹の凝りをほぐし、子宮・卵巣本来の力を引き出します。また、身体の不調と自律神経を整え、卵巣への血流を促進し、卵巣機能改善サポートを行います。

不妊治療中の不安をお聞きしながら、「妊娠しやすい身体」になるため、全力でサポートします。

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