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人の女性はなぜ40歳頃から急速に生殖能力が低下するのか?

人の女性はなぜ40歳頃から急速に生殖能力が低下するのか?

先日ジャレト・ダイアモンド著「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」を読んでいて一番最後の章で人の生殖能力について書いてある部分がとても興味深かったので、シェアしたいと思います。ちなみに、この本の英語タイトルは「Why Is Sex Fun….なぜセックスは楽しいのか?」です。日本語のタイトルはまさに本の内容をタイトルにしているのですが、「なぜセックスは楽しいのか」なんて、タイトルにしたら、日本では不謹慎な本と勘違いされてしまうのかもしれませんね。

人は他の哺乳類と比べると人独自の仕組みが実にたくさんあるそうです。例えば、交尾。隠れてするのは人間だけだそうです。あと排卵日。人は自分自身(女)、そして相手(男)も本当に排卵しているのかどうか、その事実は隠蔽されています。多くの動物は自分の排卵日を相手に誇示し、異性を引き寄せます。

さて、生殖能力についてですが、野生動物の多くは死ぬまで繁殖が可能です。人の男性も同様です。しかし、人の女性は40歳を過ぎると急速に生殖能力が低下します。人の閉経は動物としては逸脱しています。

それはどうしてか?

本来自然淘汰の本質は、より多くの子孫を残すような形質の遺伝子を広めることですが、なぜ、子孫を残す能力を失われる遺伝子を我々は担うようになったのだろうか?

実は、人では子供を産む数を減らすことが、多くの子供を生き延びさせることに繋がり、結果的に早く閉経することが有利に働くと考えられる。人の子は最低でも10歳まで独り立ちはできない。なので、子供が独り立ちできる時期まで母親が育て上げる、そして、子育て中のお母さんたちを手助けする(智慧を与えるなど)ことのほうが、結果的により多くの子孫を残すことに繋がった、、、、と推測できるそうです。

ひと昔、人の平均寿命は50~60歳でした。故に、40歳前後が生殖能力を保ち得る、ぎりぎりのラインであるともいえるのかもしれません。

ふむふむ、、、、では、科学を屈指して、他の動物のように、人の子も生後すぐに自分で立てるようになり、エサを自分でとれるようになれば、人間の女性の閉経も寿命とともに、あと数十万年後には延びるのではないかと私は推測するが、、、人の子供がそんな早く自立できるようにはいまの生活様式では、そう進化するとは思えない。むしろ、どんどん逆の方向に進んでいるようにも思える。ということは、あと何十万年後の人の閉経はもっと早まるのでしょうか?

40歳を超えた患者さんの生殖医療はまさしくその私達にプログラミングされているスイッチがONになったあと、どう妊娠・出産に導くのかが問われる医療でもあると思います。

アキュラ鍼灸院
生殖鍼灸師 徐 大兼

追記:2017年1月7日、ブログ更新により下記追記しました。

プログラミングのスイッチがONになると、女性のカラダは生命力を温存し、できるかぎり長く生きようとするプログラムが作動します。そのため、妊娠する機能は次の世代へ知識・経験や知的労働(子育て支援など)のために、削がれることになります。

カラダが疲弊していればしているほど、このプログラムはより早期にONになるであろうと推定されます。よって、40代から妊娠を考えている人は『骨休め』を十分とり、健康管理・生活習慣の管理に努めることが若い世代より、より大切になってくるのではないかと思われます。

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