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日本生殖鍼灸標準化機関 東京大会 2019 @木場公園クリニック


9月16日(月)、敬老の日は日本生殖鍼灸標準化機関の東京研修でした。今年の会場は昨年に引き続き、木場公園クリニック吉田淳院長のご厚意により木場公園クリニックの7Fセミナーホールにて開催しました。

今年も生殖医療に関する最新の情報をアップデートすることができました。会場を快くお貸しいただきました吉田院長、講師依頼をご快諾いただきました講師の皆様に感謝いたします。

今年はPGT-A(着床前診断)、再生医療PRP療法、卵子アンチエージング外来、そして不妊治療とキャリアについて学ぶことができました。

PGT-Aについては、恐らくこれから日本でも広く行われる検査なると思いますので、いち早くその利点や問題点を理解し、正しい情報を患者様にお伝えできるようにしたいと考えてます。

卵子アンチエージングや再生医療PRP療法については、多くの患者様から質問や相談をうけることが最近増えてきました。今回はその最前線で活躍される医師の講演を聞くことができました。

最後に、患者様に寄り添うことが鍼灸師にとってはなによりも大切なことだと思っています。そこで、不妊治療を体験されている患者様の背景を学ぶことを毎年行っております。過去にはNPO法人Fineの松本さんをお招きしました。引き続き、患者様の目線で、治療を行っていきたいと思います。

下記、今回の講演概要を報告します。

「着床前診断における遺伝カウンセラーの役割」
演者 認定遺伝カウンセラー 笠島道子 先生

現在、日本に於ける着床前診断(PGT)は単一遺伝性疾患に対するPGT-Mと、染色体構造異常に起因する反復流産に対するPGT-SRで、その実施はすでに68施設が認定されています。しかし、加齢に伴い増加する数的異常を検出するPGT-Aについては、日本において、宙に浮いた状態です。世界では35歳~40歳の女性において、流産防止の目的から積極的に行われているPGT-A。実際にPGT-Aが開始されるようになった場合、検査の特性を理解した上で受検の有無を判断することが重要になります。そこで、今後拡大が予想されるPGT-Aの利点や問題点について言及しながら、遺伝カウンセラーとしての関わりを紹介いただきました。

不妊治療における栄養外来の実際
演者 医師 蘆田 英珠(EIJU ASHIDA) 先生
杉山産婦人科 卵子アンチエージング外来
代官山クリニック 院長

2018年4月に杉山産婦人科にて日本初となる卵子アンチエイジング外来を立ち上げ現在外来を週3回担当されています。卵子をアンチエイジングは体外受精を何度もやっているけどうまくいかない方、卵子のグレードが落ちてきた方、採卵しても採れない、そもそも卵子が育たない、流産を繰り返す方などを主な対象としてます。そのような方に共通しているのは『早く妊娠したい!しかし、時間がない!!』のが特徴です。いかに短期決戦で結果を残すかが患者様から求められています。ご講演では卵子の質あげるために大切なことをお話いただきました。摂取したほうが良いもの、取り除いたほうが良いもの。それぞろその根拠を示し、ご説明いただきました。

「生殖医療の現実と課題~着床障害と最新再生医療まで」
演者 医師 久須美真紀先生
山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター 副部長兼培養室長
国際医療福祉大学准教授

講演概要: 臨床研究や基礎実験から得られた知見により、着床にスポットが当たり、数年前には考えられなかったような検査や治療法が出てきています。また、かつて不育症と不妊症は挙児を得られないという共通点はありますが、全く別な疾患と考えられていました。しかし、流産を繰りかえすうちに不妊症になる方も多く、化学流産を含めると不妊症の中に不育症的な要素を持った方もおり、総合的に判断、検査、治療を行ってもいいのかもしれません。最後に、当院で行っている再生医療である、多血小板血漿(PRP platelet-rich plasma)を用いた不妊治療について臨床研究結果及び現在の自由診療についてご紹介します。

 『不妊治療と「仕事」「ライフキャリア」の課題』
演者 キャリアコンサルタント、不妊カウンセラー 中辻尚子 先生
ハチドリキャリア 代表

講演概要: 不妊治療を受ける時期は、職場の中でも実績を積み、その後のステップにつながる中堅の世代として重要な時期にあります。女性が働き続けるために、妊娠出産育児との両立については社会課題として認知され、改善のための共通認識が少しずつ進んできたように思われます。しかし、不妊治療と仕事の両立の困難さやその背景については、いまだ理解が進んでいない現状があります。

本講演では、まず日本における女性と仕事をめぐる現状をおさえながら、治療中の女性が抱える仕事との両立に関する課題やその背景についてお話します。さらに、不妊経験が女性の人生(ライフキャリア)にどのような影響を与えるのかについて、ご参加者の皆さまと共有し、治療の現場で患者様の背景を理解するための一助になればと考えています。

以上

今年も盛りだくさんな一日となりました。参加された会員の皆様、そして当日ヘルプに駆けつけてくれたアキュラのスタッフに感謝します。

下記、参考までにいままでご講演いただきました講師一覧です。

 

2013年 東京

講師 NPO法人Fine 理事長  松本 亜樹子 先生

(内容)
1)Fineの活動、不妊当事者のアンケート結果について
2)明日からの臨床に役立つコーチングセミナー
3)患者様とのコミュニケーションスキルアップに向けて

講師 山王病院リプロダクションセンター 国際医療福祉大学大学院  生殖補助医療胚培養分野 猪鼻 達仁 先生

(内容)
1)胚培養法と胚評価の実際
2)卵細胞質内精子注入法の実際
3)胚移植の準備、胚凍結保存・AHAの実際

2014年 東京

講 師 NPO法人日本不妊予防協会理事長・東邦大学医学部名誉教授 久保春海先生
演 題 「不妊予防について」

講 師 福島県立医科大学 会津医療センター漢方医学講座 准教授 鈴木雅雄先生
演 題 「臨床研究について」

講 師 人間総合科学大学 人間科学部 講師 鍵谷方子先生
演 題 「子宮・卵巣の神経性調節について」

2015年 東京

講師 河合 蘭 先生 (出産ジャーナリスト)
演題「晩産化が進む今、産みたい女性を支えるために」

講師 菅野 伸俊 先生 (ファティリティークリニック東京 看護師長・明日の不妊症看護を考える会 代表世話人)
演題「不妊治療後に出産までいたらなかった方へのケア」

2015年 京都

講師 醍醐渡辺クリニック院長 渡辺浩彦(わたなべ ひろひこ)先生
演題「クリニックにおける不妊治療の現状」

講師 醍醐渡辺クリニック培養室長 木下勝治(きのした かつじ)先生
演題「不妊治療におけるラボワークの実際」

2016年 東京

講師 名古屋工業大学男女共同参画推進センター 特任専門員 博士(社会学) 乙部由子 先生
演題「不妊治療とキャリアの継続について」

講師 東京HARTクリニック 生殖心理カウンセラー/臨床心理士 日本生殖心理学会 副理事長  平山史朗 先生
演題 「不妊が与える心理的影響について」

 

2017 年 東京

講師 山下湘南夢クリニック 研究室室長 中田久美子先生
演題 「一流の培養士への道程」

講師 日本最古の医学書『医心方』の現代語訳・解説者 槇 佐知子先生です。
演題「医心方に記載されている胎教・妊娠中、産後の儀礼及び男女の産み分け、婦人病などについて」

2018 年 東京

講師 杉山産婦人科 難治性不妊診療部長・内視鏡診療部長 黒田恵司先生
演題 「脱落膜化と反復着床不全の治療」

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