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鍼灸適応疾患

脊椎分離症・脊椎すべり症と鍼灸治療

脊椎分離症は、椎弓という関節突起間部で発生する疾患です。主に腰椎で起こり、10歳から15歳の成長期の青年に好発します。 この時期にスポーツなどで繰り返し腰に負担をかけると、未発達な骨格に大きな外力がかかり、 比較的作りの弱い椎弓部が疲労骨折をして、椎体部と分離してしまいます。 骨癒合の可能性もありますが、そのまま分離して終生接合しない状態を「脊椎分離症」と呼んでいます。腰痛の発症原因のひとつではありますが、健康成人の4〜7%、非スポーツ者は3%程、スポーツ選手は9%程で脊椎分離を呈しているといわれ、またその多くが無症状のままで過ごしているため、腰痛の直接の原因として考えるのは少し疑問です。 しかし、腰椎の不安定性から周囲の筋・靭帯等に負担をかけやすいことは確かで、過労や加齢などが原因で急性・慢性腰痛へつながりやすい傾向にはあります。そのためにも腰椎周辺へ疲れを溜めないカラダ作りはとても重要です。 脊椎すべり症には、
  1. 脊椎の分離によって上下の腰椎との連結性が保てなくなり、椎体が前方に滑ってしまう「分離すべり症」
  2. 脊椎の分離なしに、加齢・加重など何らかの原因で腰椎が前方にすべる、「無分離すべり症」
がありますが、脊椎分離症があったとしても、それに伴うすべり症の発症は20%以下という報告もあります。

脊椎分離・すべり症の鍼灸治療

鍼灸では青少年期で受傷直後の、骨癒合し始めの時期ならば、癒合をより早く助ける効果はあるとは思いますが、骨を元に戻すと言うような不可逆的な物へのアプローチはできません。基本的に、脊椎分離・すべり症の場合、健常者に比べ、慢性的なだるい痛みの腰痛になる傾向にあるので、治療目的は、腰椎の分離部周辺の筋肉の血流改善と、拮抗筋(背筋の働きをささえる筋肉)である腹筋や下肢の筋緊張を緩めることです。血流の改善で乳酸などの疲労物質が溜まらない身体に整えることが出来ます。


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